I’m in Da Lat, Vietnam.
ベトナムに到着して7日目となりました。
現在はホーチミンから移動し、ダラット近くの村に滞在しています。周りには何もなく、食堂も街灯もありませんが、静かで涼しく、のんびりしています。
さて、今回はオーストラリアの最終日について。
昨年10月にワーホリビザでダーウィンに到着し、10ヶ月間暮らしたオーストラリアも終了となりました。
オーストラリア出国前はバイトも無かったため、近所の映画館で映画を見たり、天気が良かったので日光浴をしたりとのんびり。
出国当日、朝7時に起きる。前日に作っておいたサンドイッチを手に、約3ヶ月暮らした家を出る。
電車とバスを乗り継ぎ、約2時間後にゴールドコースト空港に到着。
家から近いブリスベン空港からもホーチミン行きは勿論出ているが、ゴールドコースト空港からの方が安い便が多い。家から空港まで2時間かかるものの、運賃は13ドルなので、それを含めても安上がりだ。
今回はまずシドニーへ国内線で移動し、2時間のトランジット後、ホーチミンへというフライト。
航空会社はジェットスター。航空券は2万円という安さ。
まずは、ゴールドコーストからシドニーへ。1時間半のフライト。予定から約20分ほど遅れて、13時30分に機体は着陸。
到着し、バックパックを受け取る。
シドニーの空港は国内線ターミナルと国際線ターミナルで距離がある。6ドルを支払い、シャトルバスに乗り込む。
10分後の14時30分に国際線ターミナルに到着。ジェットスターのカウンターへ向かう。便は15時20分発のホーチミン行き。
少し混んでおり、10分ほどでカウンターへ。
カウンターで「ホーチミン行き」と告げる。そしてジェットスターの綺麗な女性に言われる。
「既にホーチミン行きはクローズよ。あっちのサービスカウンターで相談してみて。」
と冷たく言われる。まさかの展開。
何十回も飛行機に乗っているが、こんなの初めての経験。
サービスカウンターでも同じく、「既にカウンター手続きは終了しています。1時間前がルールです。搭乗できません。」と言われる。
一瞬頭が真っ白になるが、「いやいや、ゴールドコーストから乗り継ぎで来たんだよ。俺のせいじゃないって。」とゴネまくる。
隣にいたオージー女性も自分と同じ行程だったようで、「彼と同じ状況よ、私も!」と一緒に懇願。
事情を何とか分かってくれ、手続きをしてもらう。
トランシーバーで「この男性で最後のチェックインです。」と話している。
初めて付けられたタグ。こんなのが付くんですね。
助かった…。安堵し、パスポートを取り出す。そして係員に聞かれる。
「ベトナムからの出国航空券を見せてください。」
なんと・・!
実はこの後は陸路で東南アジアを旅する予定だったので、片道の航空券しか持ってない。
※日本人は2週間以内であればベトナムにノービザで滞在でき、それ以上の場合は観光ビザが必要となる。3週間くらいは旅する予定だったのでビザは取得済み。
そして、『ベトナムは入国の際に、出国航空券が必要となる』という情報も実は知っていましたが、この観光ビザを取得しているとチェック無しで入国できるという話(噂)も聞いていました。
ということで、航空券を買わずに臨んでいたのですが、まさかの係員からの質問。
内心かなり慌てるが、あることを思い出し係員に笑顔で言う。
「観光ビザがあるよ!」
プリントアウトしたビザを見せる。
「…は、はい。で、航空券を早くお願いします。」
これはマズイ。
「いや、ベトナムからラオスにいく予定なんだけど今後買う予定なのよ。だから航空券は今は無い・・」
「え?ではベトナムから出国する航空券は何も持っていないということですね。」
と聞かれる。
「you mean you don’t have anything, right?」の言葉がめちゃくちゃ怖く感じる。
ダメ元で、2ヶ月後のマレーシアから出国する航空券を見せる。「10月にマレーシアから出国するんだけど、それでダメ?」
ケータイ画面を凝視した後、「OK」と言われる。
ベトナムから出国する保証にならないのに、なぜかOKとなる。何にせよ、助かった。もう少しでホーチミン行きの航空券は紙クズになるところだった。
「搭乗締め切りは14時50分です。急いで下さい」と言われる。
時計を見ると14時40分過ぎ。これ絶対無理だろ、と天を見上げる。今から手荷物検査と出国審査をして、この広大なターミナルをゲートまで移動して、10分で済むのだろうか…
とにかく急ぐしか無い。早く本場のフォーが食べたい。シドニーでゆっくりランチと思っていたのに全くそんな時間は無い。
感傷に浸りながらオーストラリア最後の思い出をツイート・・何て思ってたのにケータイを取り出す暇もない。
手荷物検査は運良く空いていてすぐ終わる。ラッキー。
次は出国審査。数分で終わる訳ないだろ、完全にアウトだ・・と心の中で呟く。
そして出国審査。ここで奇跡が起きる。
忘れていたが、オーストラリアはスマートゲート対応の国。改札のようなところで自分でパスポートをスキャン、顔写真を撮り、ゲートが開く。
係員と一切受け答え無し。10秒で出国審査が終了。世界中にこのシステムが広まるといいのに。
手荷物検査後に時間がなかったので、ベルトとイヤホンとケータイ、PCなどをむき出しで持ってとにかくゲートへ走る。
時刻は14時46分。ゲートは53番。
ゲートの場所を探していると、方向とゲートまでの徒歩時間を表す看板を見つける。
「9min.」
絶望する。なんて広大なターミナルなんだ。
しかし、とにかく走るしかない。
もちろん「また来るね、オーストラリア!」なんて、機体との2ショットをインスタグラムで投稿する時間もなく、ターミナル内を疾走。インスタ映えなんて気にしている暇はない。
時々空港で走っている人を見掛けては、「何であんなに時間ないのか。計画性なさすぎ。」と思っていましたが、やっと気持ちが理解できました。
ゲートにやっと到着。14時49分。ギリギリで間に合い、搭乗。汗ダクダクで機内へ。
なんとかオーストラリアを出国。オーストラリアは最後まで思い出をくれます。
早速ビールを注文。LCCなので有料。8ドル。安いもんだ。疲れた体をビールで癒やす。
8時間後の夜9時にホーチミンに到着。
安宿街にある1泊5ドルのドミトリーに荷物を下ろし、23時前に遅めの夕食へ。
美味すぎ。なにこれ。ベトナムビール「333」を2缶飲み干す。
これで150円ちょっとってクオリティ高すぎ。
今回の教訓は、
●シドニーのトランジットは2時間では絶対足りない。
●日頃から走れる体作りを。
●運動後のビールはやはり格別。
ということ。
皆さんも、もし同じ状況になっても諦めずにダッシュを。
シドニー空港は危険です。
ちなみに、そのホーチミンのドミトリーに見たこと無いくらい可愛いフィンランド人の女の子がいて、
神様からの頑張ったご褒美だと思いました。
それでは、また。
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