【ワーホリ】オーストラリア|メルボルンのカフェで働く

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I’m in Melbourne, Australia.

 


 

前回のブログで、仕事を見つけるまでの話をしたので、今回は肝心の仕事の内容とウラ話を。

 

現在、2軒のカフェを掛け持ちして働いています。

どちらも家から歩いて15分という、とてもよい立地です。

 

①メルボルンの代表的な駅であるFlinders Street Stationの近くにあるカフェ

 

station

degraves-street

 

②家から近いSouth Melbourneにあるカフェの2軒です。

 

chez_dre

the-space

 

 

 

メルボルンに来てレストラン・カフェの仕事探しを始めてから、求人情報を見続けてきましたが

ウェイター・ウェイトレスの競争率が高いことに気付き始めていました。

 

ネットの求人でも「シェフ募集」でもなければ「バリスタ募集」でもない案件には、多くの応募が集まっています。

 

前回のブログで書いたように、現地のオーストラリア人や他のワーホリメーカーたちと正面から競い合うのは無理があると気付きました。英語力でも経験でも負けている自分が、彼らに勝てるハズがないと思ったからです。

 

そこで仕事探しの時に自己紹介で言っていたのが

「俺はキッチンも出来るし、ウェイターも出来る。」

 

出来る限り自分から採用の枠を狭めないよう、チャンスを逃さないようにしていました。

 

※この言い方で、「お。じゃあウェイターは人が足りてるんだが、キッチンとしてなら。」と、キッチンとしてトライアルに進んだお店が3軒もありました。

 

実感としては、ウェイターの募集よりキッチンの募集の方が多いです。

それは恐らく、ウェイター・ウェイトレスは英語が話せれば、どこの出身の人でも応募できるので競争率が高いから。

 

いま働いているカフェにも、日々ウェイターの応募で来店する若者が多くいます。アジア人から欧米、南米やオーストラリア人まで様々です。ただ、逆に「技術職」であるキッチンやバリスタの応募は少ない。

 

 

そしてカフェを回っている時に言われたのが、この言葉です。

 

「バリスタできる?」

 

聞かれたら、こう答えるしかありません。

 

「出来る。任せてくれ。」

 

 

先々週から働き始めたカフェに履歴書を持っていった時にも店長に聞かれました。

 

「何ができる?どんな経験がある?」

 

「日本でレストランでウェイターとして約4年、カフェで半年の経験があるよ。」

 

「なるほど。ウェイター希望ね。あ、バリスタ出来る?

 

「・・・出来るよ。」

 

「でもカフェってオーストラリアではなくて日本だよね?機械も違うし、飲み方も違うよ?大丈夫?

 

大丈夫。任せて。確かに機械は違うけど30分くらいでマスターできる。飲み方も熟知してる。

 

「よし。実はウェイター希望の応募は多いんだが、バリスタが出来る人材が欲しいんだよね。

明日トライアルしよう。朝6時に来てくれ。」

 

「了解。ありがとう!」

 

という会話をし、面接は終了しました。

 

確かに日本でカフェで働いた経験はあるのですが、そのカフェとは高校時代に働いた渋谷駅のドトールです。

もう8年前です。そして、確かにコーヒーを提供したり、ミラノサンドを作ったりしていましたが

「バリスタ」と呼べるものではありません。

 

milano

お腹が減ったときは「ミラノサンドC」で決まりですよね。

 

 

でも、店長に高らかに宣言してしまいました。

「俺は出来る。任せてくれ。」と。

 

トライアルまで残された時間は半日しかありません。

 

 

自宅での猛勉強のはじまり

 

そこから猛勉強が始まりました。

まずは色々なサイトを見て、オーストラリアのコーヒーの勉強です。

 

coffee

 

オーストラリアでは独自の飲み方が多く存在します。

●フラットホワイト

→ エスプレッソ+ミルク

  ラテよりミルクの泡が少ない。

●ロングブラック

→ エスプレッソ+お湯(≒アメリカンコーヒー)

●ショートブラック

→ エスプレッソ

●ラテはカップではなくガラスのグラスで出す

●アイスコーヒーにはアイスクリームが入る

 

のような感じです。

 

他にも、マキアートやロングマキアートやらピッコロやら・・・

 

そして飲み方も「ソイミルク」「スキニーミルク」「アーモンドミルク」「ミルク別添え」など、飲み方にこだわる人が多いとのこと。

というのも、メルボルンは「カフェの街」とも呼ばれ、パリよりもカフェの数が多いことで有名です。

 

そんなコーヒーの飲み方を、写真と様々なブログ・記事を読みながら暗記します。

 

deadman

 

 

次はYou Tubeです。

You Tubeは本当に素晴らしい。

 

動画で8年前を思い出しながら、スチームミルクの作り方を確認します。

まるでお店で提供しているように、両手を動かしながらイメトレに励みます。

 

なんせトライアルは明日の朝です。時間がありません。

次はお店で写真を撮ってきたメニューを見てイメトレです。

 

「フラットホワイトのLサイズは$4.90か・・」

みたいなことを家のリビングでひたすら続けます。

高校の時のテスト前日のようにメニューを読みながら、気付けば寝落ちしました。

 

 

いよいよ迎えたトライアル

 

迎えた翌日。

 

朝6時にカフェに到着し、店長や他の店員たちとオープンの準備をします。

掃除をし、机と椅子を並べます。

 

落ち着いたところで店長に呼ばれます。

 

「とりあえず、ラテ作ってみようか。」

 

・・・さっそく来た!!

 

「よし、まずはエスプレッソを・・・」と思いますが、ミルの使い方が良く分かりません。

 

ボタンが多すぎて、どれを押せばいいか分からん。

 

そんな姿を店長は横でジッと見ています。

心の中でテンパりまくっていますが、焦る素振りなんて一切出さず、店長に聞きます。

 

「日本で使ってたマシーンと違うから、念のための確認なんだけど、このボタンだよね?」

 

「うん、そうだ。」

 

合ってたー!!!!

 

そして豆を挽き、エスプレッソマシーンにセットします。

 

・・・セットの仕方が分からねえ!!!

 

店長に「ここから入れて回すんだよ。」

と横から教えてもらいます。

 

「いやあ、これも日本の機械とは少し違うわ。なるほどねえ。」

 

と言いながら、心を落ち着かせます。

 

そしてエスプレッソを淹れたいのですが、どのボタンを押せばいいか分からず・・・

さすがに聞けないので、とりあえず押したボタンが正解でした。

 

そして8年前のバイト時代と昨夜のYou Tubeでのイメトレを思い出し、スチームミルクを作る。

「俺は出来る、出来るんだ!」と心の中で呟きながら。

 

そしてエスプレッソにミルクを注ぎ、ラテを作る。

予習通り、今回はラテなのでカップでなくグラスを使う。

 

「こっちではラテだけはグラスで出すもんね。面白いよねえ。」

と余裕ぶった言い方で店長に話し掛ける。

 

店長がラテを試飲。

こっそり、横目でその姿を見る。

 

店長がコチラを向く。

親指を立てて言う。

 

「美味い。」

 

良かったー!!!

 

そしてお店がオープンし、トライアル(試用試験)でウェイター兼バリスタとして働く。

 

この日には自分以外にも5人以上がトライアルで働いていた。そのトライアルは1日でなく、2日間、3日間続いている人ばかりだった。(つまり、数日間タダ働き)

 

皆、「採用されたい!」という思いで必死に働きアピールしている。

2時間ほど経ち、お店も落ち着いたので、一旦帰ってまた夕方に来てくれと言われる。

 

夕方からまた働き始め、数時間が経過。

他のバイトもいる中、キッチンに呼ばれ店長にコソっと言われる。

 

「アユミ!合格だ。おめでとう。明日は15時から入ってくれ。

 シフトだけど、いくらでも入っていいよ。

 

よく理由が分からないが、数時間でトライアルが終了し無事採用される。仕事中に、他のトライアルの子たちに「私、今日で3日目なんだけど採用されるかな。ドキドキだわ。」などと話し掛けられる。とてもじゃないが、この数時間で既に採用されたと言えない。

 

おそらくウェイター兼バリスタという立場のせいだったのだろう。

やはり「出来る」と言ってよかった。

 

しかも無給のハズのトライアル期間であるが、「今日の分のバイト代くれ」とお願いすると払ってくれる。なぜか知らないが、店長に気に入られた様子。

 

でも、何度名前を教えても「アユミ!」と笑顔で呼んでくる。

もうどうでもいいので、今では「おう!」と返事をする。

 

ちなみに、誕生日の日はお休みをくれ、予定も特になかったので街を散歩し、お店の前を通ると店長がワインとケーキを用意しており、プレゼントしてくれた。

アユミ!白ワインとチーズケーキだ!家で食べてくれ!おめでとう、アユミ!」

 

俺はアユミじゃないけど、すごい嬉しい。

 

 

働き始めてから数日経った頃、あるお客さんに「こういうの作って。」とラテアートの写真を見せられ、オーダーを受けた。

 

彼女のケータイを見ながら答えた。

「あー、こういうの作らないんだよねえ。ごめんね。」

 

 

「作れない」のではなくて「作らないポリシー」的な言い方でピンチをかわす。

 

ラテアートも勉強しなくてはならないと気付きました。

 

今日も家に帰ってから寝るまでの時間はYou Tubeとネットで勉強。

クビにならないよう、毎日のコソ勉はかかせません。

 

今日カプチーノを提供したオバちゃんに帰り際に言われました。

「パーフェクトのカプチーノだったわ。ありがとう。またね。」

 

 

・・・You Tubeさん、ありがとうございます!!!!

 

 

それでは、また。

 

degraves

 

6 Responses

  1. […] ●バリスタとして仕事をゲットするまでの話についてはこちら […]

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