I’m in Melbourne, Australia.
「よいクリスマスを!皆さん、今までありがとう!」
小雨が降る12月21日の朝。
パッキング施設内にマンゴーファームのボス、マルティナの声が響く。
予定を3日早め、マンゴーファームの正式なシーズン終了が急に決まった。
呆気にとられる自分たちを置いてオフィスに戻るマルティナ。
約8週間の人生史上もっとも濃いマンゴーな日々が遂に終わった。
荷造りの時間もあるため、その日はファームに引き続き宿泊し、
翌日の昼にマルコやロレンツォ、ステファンなどと一緒に農園を去る。
ダーウィンの街に戻る。すっかりクリスマスムードだ。
イタリア人たちとドミノ・ピザで夕食。
彼らは「こんなんピザじゃねー!でも、まあまあイケる。」と言いながら、笑って食う。
オンラインで注文し、店頭受け取りをすると、なんと1枚5ドル。
普通に店頭で注文すると8ドルなので、店内に入りレジに行かずに席に座りスマホで注文してレジに取りに行く。
なんなんだこのシステムは。穴だらけ。
バリ島に年末年始の旅行に行くロレンツォとステファンともお別れ。
ロレンツォは農園で同部屋になった初日から、毎日1日中お喋りしてた。
「春にシドニー辺りで再会かな。」
「イタリアでの再会ってのもいいね。ウチに何泊でもしていいよ。」
そんな言葉とハグで明るく別れる。
クリスマス後はダーウィンからウルルに寄ってメルボルンまで
マルコの車でマルコとマルコ君とロードトリップをする予定でした。
が、色々問題・諸事情があり急遽予定が変更に。
マルコに別れを言い、Skyscannerで急遽チケットを取り単身メルボルンにやってきました。
そうです、いまメルボルンにいます。
メルボルンは「世界で最も住みやすい都市」のランキングで4年連続1位となっている都市です。
以前、日本にいたときから周りの友人が「メルボルン、最高だよ!!」と熱く語っていたのですが、来て分かりました。
この街、素晴らしいです。
街並みもとても綺麗で、トラムを中心とした交通機関も充実。
公園が多く、緑がたくさん。散歩していて楽しい街。
そして路地にびっしりと並ぶ大小のカフェやレストラン。
どれも美味しそうで、かなりオシャレ。
いつか女性と2人で旅行しにきたいです。
初日から2日間は、市内にある「HOME at the MANSION」というホステルに宿泊。
安かったのと、レビューも良かったので何となく決めたのですが、一言で言うと最高でした。
【オーストラリア】メルボルンの宿情報 Home at the Mansion
ホステルと思えない外観。そして内装。
キッチンも綺麗で、食器類も無料で使用可能。
メルボルンではここにしか宿泊していないので、もちろん他のホステルについて詳しく知りませんが
メルボルン滞在なら、オススメできるホステル。
そして、早朝にメルボルン空港に到着し、その日から行動を始める。
早く決めてしまいたい2つの目標があるため。
①家探し
②職探し
の2つ。
①家探し
メルボルンでは長期滞在する場合はホステルではなく、シェアハウスなどに住んだ方が安く済む。
gumtreeという掲示板サイト(日本で言うメルカリ的な?)を使用し、現地の人々とコンタクトを取る。
このサイトには家やら車やら、日用品からサッカーチームのメンバー募集から何でもある。
メルボルン到着の日から2日間でシェアハウスを4軒内見する。
自分の行動力にビックリする。
一人暮らしのため、三軒茶屋の物件を回っていた頃を思い出す。
あの日から4年後、なぜかメルボルンでシェアハウスを探している。
最後に見た物件に決める。
プール、ジム、テニスコート付きの高層マンションの12階の部屋。
他の物件とほぼ家賃が変わらずで、この内容だったので即決。
メンバーは、パキスタン人2人、チリ人、マレーシア人という顔ぶれで英語の環境もバツグン。
夜は学校や仕事から帰ってきたメンバーとお喋りする日々。
いつまで滞在するか分かりませんが、人生初のシェアハウスは日本ではくオーストラリアとなりました。
②職探し
当たり前ですが、仕事を見つけなければなりません。
今のところ、レストランやカフェなどの飲食店を検討中。
その仕事の見つけ方は実に地味で、1軒1軒お店を回り、スタッフと会話をし履歴書を渡す、というもの。
「どっぷりの英語環境の中で現地の人々と触れる」という目標のため、
20枚コピーした履歴書を片手に地道にローカルレストランを回る。
メルボルンには中華料理屋はもちろん、日本料理屋も多い。(通称ジャパレス)
日本語で書かれた「バイト募集中!」の張り紙がある日本料理屋やラーメン屋を横目に、ひたすらローカルレストランやカフェを歩いて回る。
「1人かい?席はコチラへ・・」
「いや、食事じゃなくて、仕事が欲しいんだ。」
「おお。なに出来るの?どんな経験ある?」
「日本でレストランで4年働いてた。カフェの経験もあるよ。あと先週までマンゴーファームにもいたよ!」
店先でそんな会話から30秒ほどで端的に自己紹介する。
そんな地道な行動を朝から夕方まで、ひたすら歩き続け行う。まさに足が棒。
そして、色んなお店でこの言葉に最後にブチ当たる。
「なるほど。履歴書ある?貰っておくね!ただ、マネージャーがホリデーでいないんだよ・・」
年末年始でマネージャーやボスがいない店が多いのだ。
考えてみればそうだが、まさかの展開につまずく。
そんな中、一軒のイタリアンでオーナーに履歴書を渡す。
『キッチンハンド』という、食材の準備や仕込みなどをする役目が足りてない、とのこと。
「OK。とりあえず明日の16時にもう一度来い!」と言われる。
よく分からないまま、翌日お店に向かう。
「荷物はそれだけか?服はそれでいいのか?」
「うん。え?・・服!?」
「よし、キッチンに入れ!」
「え?」
「よし、トマトをダイス状に切ってみろ。ピザとかパスタとかサラダに使う用だ。」
とりあえず、近くにあったまな板と包丁を借りて切る。
「いいね。いいぞ、その調子だ。」
よく分からないけど、正解の切り方だったらしい。
名前を聞くとイタリア出身のシェフ、マルコさん。
また、マルコ・・!
イタリア人は半分がマルコなんじゃないか。
トマトを20個くらい切ると、次は料理を依頼される。
「ずっと言いたかったんだけど、俺全然イタリアン作れないよ?笑」
「え?!」
「俺の応募はキッチンハンドなんだけど・・」
「え!そうなのか・・ 僕は君がシェフだと思っていたんだ。。」
という流れでトライアル(試用試験)は呆気なく終了。
シェフを待ち望んでいたマルコさんと苦笑いし合い、店を後にしました。
なんでマルコさんは俺をシェフだと思ったのだろう。
履歴書にも書いてないし、身なりもただの旅人的な小汚い感じなのに・・・
てかオーナーが『キッチンハンド』って言ったのに・・・
その後も地道に売り込みを続け、年明け早々に面接が3件、そして大晦日の日に仕事が入りました。(『シェフ』でなければ)
という感じの最近の生活。
綺麗なメルボルンの街でのんびり暮らしています。
もう今年も終わりというところですが、30℃近い気温で全く年末感がありません。
それでは、皆さんよいお年を。
2 Responses
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