I’m in Granada, Nicaragua.
お久しぶりです。前回のブログからかなり時間が経ちました。
理由は、長年愛用していたMacBook Proの突然の故障。
メキシコのトゥルムという町にいた時のこと。
夜にドミトリーのベッドでムービーを制作し、あらかた完成したため就寝。朝起きてパソコンを触ると、そこから起動することはありませんでした。
ネットで調べたところ、ほぼ復活の見込みはない大きな故障。悲しい結果となりました。
その後、Polcaでたくさんの人に支援いただき、4万円以上もカンパ頂きました!誠にありがとうございます。直接銀行口座に振り込んでくれた方もありがとうございます。
調べたところ、中米は関税の関係でApple製品がとても高いとのことので、南米入りしたらすぐに購入しようと思っています。
※今回はスマホから投稿。もう一生やりたくないと思うくらい大変でした。
さて、メキシコを約1ヶ月旅した後は、ベリーズ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスと旅をし、ニカラグアまでやってきました。
今回はニカラグアの思い出について。
ローカルバスで移動を続け、大統領選挙の結果を巡る反政府デモで揺れるホンジュラスからニカラグアに入国。
最初の一週間ほどはカウチサーフィンでローカルの人の家に宿泊し、グラナダという町に到着。
グラナダはコロニカルでカラフルな建物が並ぶ、綺麗な町。そんなに広くなく、歩いて回れる広さ。
ダウンタウンから少し歩けば、朝から夕方まで賑やかな市場があり、人々の日常生活を垣間見れます。
そんなグラナダに到着し、まずはホステル探し。2,3軒ホステルを回り、安いホステルを見つける。ドミトリーを見せてもらい、そこに決める。
「ちなみに、‥」と、レセプションでボランティアについて質問。実はあるウェブサイト(workaway)でこのホステルがボランティアを募集していたことを知っていました。
※workawayは、働く代わりに宿泊費や食事を無料にする募集を掲載しているウェブサイト。
条件や内容も勿論施設によって様々。今まで使ったことはありませんが、旅先で出会った旅人から話は聞いていました。
ふと、グラナダに来る前にこのサイトを思い出し、試しに調べてみる。一軒のホステルでの募集を見つけるが、応募するにはworkawayの登録(有料:約30ドル)が必要。ホステルの名前、住所など詳細情報も分かりません。ただ、掲載写真と説明文は読めるのでぼんやり眺める。
そして、ホテル予約サイトでグラナダの安宿を調べていたところ、見覚えがある写真があるホステルが。確信は全くありませんが、ここではないか?と思い、メモしていました。
そんなホステルがこちらのホステル。ボランティアのことを自信なさげに聞くと、「あ、ボランティア希望ね!」と言われ、少しするとオーナーが出てくる。
オーナーは英語が話せるので、2人で座って面談。ホテルでのバイト経歴(高3の時にやった、2週間のスキー場のホテルのリゾートバイトの話を盛る)、オーストラリアに住んでいたので英語は問題ないこと、2週間の滞在希望であると伝える。
「なるほど、いいね!問題なしだね。」
うまく話が進んでいく。
そして、いきなりオールバックのオーナーに聞かれる。
「あ、パンケーキ作れる?」
急すぎて意味が理解できないが、もちろん「出来ない」なんて事は言わない。
「余裕だよ。日本には”お好み焼き”っていう、パンケーキみたいな伝統料理があるんだ。”お好み焼き”ってのはね‥」
と、あっという間に話をパンケーキから日本料理に変える。
話しながら自分で、オーストラリア時代のカフェバイトでの面接やお客さんとの会話での切り返しを思い出す。
“ラテアートは出来ないんじゃない、やらないんだ。”
【ワーホリ】オーストラリア|メルボルンのカフェで働く
そんな話を聞いたオーナーは、「完璧だね!実は朝食の手伝いをお願いしたいんだ。朝8時〜11時までの3時間。それで宿泊費と朝食は無料だよ。」と快諾。
無事ホステルでのボランティアが決まる。上手いこといくものだ。
ホステルボランティアをして宿泊費を節約したかった理由は、実はここグラナダでスペイン語学校に通おうと思っていたため。この後南米を回るので、出来ればもっとスペイン語を上達したいと考ていた。
学校も何軒か回った後に決まり、午前はホステルでの手伝い、午後はスペイン語学校という2週間の生活が始まることに。
翌日朝8時に受付でオーナーに会う。
「おー!今日からよろしくね!」と言われる。
1人キッチンに向かう。
「どんなメニューなのかな」「何人で働くのかな」などと考える。少し緊張。
よく考えれば8時から朝食開始なので宿泊者が来始める。
が、誰もスタッフは来ない。
食材の場所も、メニューの内容も、グリルの火の付け方も何も知らない。
知っているのは、とにかくパンケーキがあることぐらい。
掃除スタッフのおばちゃんを捕まえ、つたないスペイン語で単語を並べて聞く。
「私は料理できないわよ!何も知らないわ。笑」
まさかの回答。
朝食のコーヒーは無料だが、もちろんコーヒーの準備もしていない。昨日の残りのコーヒーと知らずカップに注ぎ、冷たさに驚く外国人たち。見て見ぬふりをする。
カップルに「パンケーキ2人前お願い!」と15分前に言われたが、生地作りすら始めてない。
そんな、慌てふためくキッチンの状況にカップルが怪訝な顔で見てくる。逆に英語が話せるのが自分だけのため、皆見てくる。
泣きたくなる。
何とか食材を保管している戸棚の鍵を手に入れ、生地作りを始めるが、箱の裏面に書いてあるパンケーキの作り方がスペイン語だから、何をどのくらいいれればいいのか分からない。
手順3は何となく分かるけど、手順2で入れてる調味料が絵からは解読できない。
もっと泣きたくなる。
そしてまさかの油も切れている。油無しで試しにパンケーキを焼いてみるが、鉄板にくっついて全く裏返せない。
ボロボロのクッキーみたいなパンケーキをしばし眺める。
「(これ提供してもいいかな?)」
ずいぶん悩んで、”クッキー”をゴミ箱に捨てる。
既に8時45分。パンケーキごときに45分掛かるって、どこのbillsだ。こちらは世界一でなく、最低の朝食だが。
そこに救世主が現れる。英語が少しだけ話せるアナマリア。
彼女がそんなキッチンの状況を見て、やばいと察知し手際よく準備を始め、スタッフに油等の食材の買い出しを指示出す。
とにかく、出来ることを手伝うしかないので洗い物とお願いされた作業を頑張る。
最初のパンケーキが出たのは9時。カップルに謝りまくる。
そこからは順調に進み、10時には全員の朝食が終了。洗い物を済ませ、自分の朝食を食べる。10時半には暇になる。
午後1時からスペイン語学校で3時間のマンツーマンレッスン。大学2年の授業以来のスペイン語の勉強。
1日3時間、週15時間。これで100ドル。グアテマラに比べると少しだけ高いが、それでもめちゃくちゃ安い。
そんなホステルボランティア初日。
2日目からは要領を覚え、アナマリアとは完璧なタッグとなる。全ての準備をアナマリアが来る前に終わらせ、ゲストとの英語でのオーダーは自分が担当し、2人で食事を作る。
もはや9時には全ての作業が終わる。その後は、プールに足を浸けながら宿題と復習をし、昼過ぎに学校に向かう。
実質1時間の作業で宿泊費が無料。昼と夜は自炊しているので、大きな出費は学校の費用だけ。
アナマリアや掃除のおばちゃん達との会話でスペイン語の練習をし、宿泊者との会話で英語の練習。
アナマリアからもお世辞かも知れませんが、「ここ数年のボランティアの中で1番仕事が出来る!」と言ってもらえました。
スペイン語学校も良い先生に出会え、楽しい授業の日々。
初めてとなった「workaway」スタイルでの生活。グラナダでの日々は、充実した2週間となりました。
この後は太平洋側の村に滞在し、1週間ほどサーフィンをしたりと、のんびりしようかと。
年明けからはコスタリカに移動予定。年末年始を海外で過ごすのも2年連続となりました。
皆さんものんびりした旅の際は、こんな過ごし方をしてみては。
では、また。
良いお年を。
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