I’m in Medellin, Colombia.
メキシコから始まり、3ヶ月に及んだ中米7カ国縦断の旅も遂に終了。
当初は2ヶ月の予定でしたが、メキシコ及び他の国々での予想以上の素晴らしさのため、日々延長に延長を重ね、結局3ヶ月間となりました。
「中米」と言うと、「怖そう」とか「危険じゃないの?」といった質問・感想が多いのですが、どの国もそれぞれの良さがあり、また訪れたい国ばかりです。
エル・サルバドルのビーチでサーフボードから眺めた夕日や、ニカラグアのローカル食堂のおばあちゃんの朝ゴハンなど、様々な光景や匂いが今でも思い出されます。
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地域、場所によっては英語が全く通じず、スペイン語でのコミュニケーションとなりますが、皆優しいので何とかなります。物価も安く、治安も良い。フルーツも美味しい。中米、オススメです。
そんな中米の旅の最後はパナマ。2週間半を過ごしたコスタリカからローカルバスで国境を越え、バスを乗り継ぎある町に向かう。
カウチサーフィン経由で、会社を3社経営した後にパナマに広大な土地を購入し、移住しているカナダ人のおじさん、ドンさんのお宅にお世話になる。
部屋も綺麗かつキングサイズベッドの部屋をいただく。
起きるとすぐに美味しいコーヒーを淹れてもらい、広大な庭(もはやジャングル)に訪れる鳥や動物を眺めてお喋り。裏にあるきれいな小川で午後は涼しみ、夜は「カナダ人と言えばBBQだろ!」と言って、またしても広大なサイズのパティオでBBQを開催。缶ビールは60円という安さ。グイグイ飲む。
豊富な人生経験を持つドンさんから色々なことを教えてもらう。彼のポリネシアでの生活の思い出や、仕事、移住について、パナマの歴史についてなど、1日中ドンさんとお喋り。今は家を2軒建て、1軒を貸し出しているが、今後更に15軒ほど建てて敷地内に一大住宅地を造るそう。別荘的に住みたい。ドンさん、家奢ってほしい。
そして、その後はパナマシティに数日間滞在。旧市街やパナマ運河などを観光。
パナマシティは驚くほど都会で綺麗な街。市内バスもメトロもピカピカで快適。SuicaのようなICカードを購入し、タッチして色々な場所へ出かける。新市街に住むトルコ人のパイロットの家にお世話になる。
そして、パナマシティからローカルバスに乗り、小さな港町に移動。理由はこの場所から出航する船に乗るため。
パナマからコロンビアは陸続きだが、国境にある未開のジャングル地帯「ダリエンギャップ」はゲリラの存在の噂もあり、陸路で国境を越えることが今も出来ない。そのため、飛行機か船ということになる。
パナマからコロンビアへは、LCCで数十ドルで航空券が買える。
が、以前メキシコで出会ったポルトガル人の旅人に聞いた「サンブラス諸島を回りながらのボートトリップ」の話が忘れられず、調べてみるとかなり良さそう。また、その後に出会った人に話を聞くと、全員が「最高だった」と口を揃えて答える。
このボートトリップは、ツアー会社によって異なるが大体が5日間。3食とシュノーケリングなどのアクティビティがついて450ドル〜650ドル。(短期で安価のツアーも有)
飛行機に比べて約5万円の差。
悩んだが、これまでの節約生活のご褒美と思い船旅にすることを決意。日々の自炊生活で得た貯金はこういうときに使うものだ、と自分を納得させる。
ネットで色々調べた結果、この旅の良し悪しの大部分は『クルーの腕』によって決まるものだということが判明。
3食ずっと船上で食べるので料理の上手さや、船長の航海の経験、シュノーケリングポイントの知識など。また、音響の有無、ベッド・トイレなどの船の設備も鍵となる。
そして色々調べ、会社からも資料請求をしまくった結果、あるボートに決める。550ドル。
朝11時。集合場所に向かう。そこには大勢の人々。この船は25人乗りというかなり大型のサイズ。
(6名や8名の船もあったが、この船は大きい分設備も良く、またそのサイズのため揺れも小さいという話も聞きこの船に)
参加者は、ドイツ人7名、イギリス人5名、オランダ人2名、アメリカ、カナダ、ポルトガル、チェコなど世界中の旅人たち。日本人はもちろん、アジア人としても自分ひとり。どうしたアジア。
カリフォルニア出身の船長ジェームスの他、キッチン担当のオーストラリア人ソフィー、NZ出身のウィルソン、アメリカ出身のルークといった4人のクルーを併せて25名の大所帯。
AUS出身のソフィーはコテコテのオーストラリア英語
船に乗り込み、早速自分の部屋へ。カナダ人のデッカーとの相部屋。ターザンの実写版といった雰囲気。狭いが窓もついて快適である。二段ベッドの下段にデッカー、上段に自分となる。
昼食をとった後、船はいよいよ出発。最初の食事はパスタ。美味い。幸先いいスタートだ。
甲板に並べてあるマットに横になる。天気が良くて気持ちがいい。しばらくすると揺れが大きくなる。そのまま横になり、うたた寝をするが、大波が大量に甲板に入ってきて飛び起きる。
みんなに笑われながら「大丈夫か?」と聞かれながら、嫌な予感がして歩きだす。そのまま下に降りて、トイレへ直行。
もう笑えるほどゲロゲロ。出発から2時間ほどで1発ダウン。船やばい。
その後15時からラウンジスペースで横になり、気付けば23時まで寝続ける。というか動けない。
夜中に自分の部屋に戻り、寝る。そんな初日。船ホントにやばい。
2日目の朝にとある島に到着。なんとここが、パナマのイミグレーション。こんな出国審査は初めて。
船長が全員分のパスポートを持って小舟で島へ向かい、1時間ほどで完了。これで無事中米の旅は終わったことになる。
イミグレの孤島
しばらく船を走らせ、お昼頃に島に到着。ようやくサンブラス諸島に入る。天気が悪く、曇り空ではあるものの、椰子の木しか生えていない「The 南国」な雰囲気がとても良い。
皆と話していると、ほとんどの人が昨日はゲロゲロだったそうだ。やはりあの揺れでは、薬を飲んでいた人も駄目だったようだ。もっと小さな船にしていたらどんな揺れだったのか、と想像し恐ろしくなる。
シュノーケリングポイントや島まではゴムボートで向かう。
食後は、皆でビーチバレーをした後にシュノーケリング。ダイビング経験もあるアメリカ人のエリックとともに泳ぐと、魚を説明してくれるばかりか、どうやって見つけたのかと不思議に思うほど次々に珍しい魚を指差して教えてくれる。
※ちなみにエリックはコスタリカのある町で同じゲストハウスに宿泊していたので、まさかの再会でした。誕生日もまさかの一緒。
シュノーケリングをたっぷり楽しみ、夜は島に上陸して、各自で買い込んできた酒とともにBBQ。夜遅くまで会話とアルコール三昧。隣に停泊していた船の旅人たちも混ざって、大人数でパーティー。仮装大会が開催されたのですが、ココナッツの実でビキニを作り、皆の前で踊りまくる欧米人を見て「マジですげえ」と再度関心しました。
美男美女のフォトジェニックさは異常。
翌日は移動して島を変え、シュノーケリングをしたり、SUPをしたり、甲板でたただた横になり昼寝をしたり、と思い思いに過ごす。サンブラス諸島には少数民族のクナ族が生活している。彼らの暮らしや美しいテキスタイルを見せてもらう。
ちなみに船上での食事は、朝はシリアルかパンとたくさんのフルーツ。10時に謎の早お昼。14時に昼食。そして夕食といった1日4食の至れり尽くせりのサービス。
昼はパスタだったり、リゾットだったり肉だったりと毎回変わる美味しいご飯に大満足でした。こんな船のキッチンで25人分作れるのがすごい。
夜はまたしても島に上陸してBBQ。この日は現地の漁師さんから買った捕れたてのロブスター祭り。買ってきたパナマ産ビールが次々に進む。
そんなサンブラス諸島で3日間を過ごし、4日目の夕方にいよいよ船はコロンビアに向かう。
17時過ぎに出発。暇なので皆でラウンジでDVDを観る。「アメリカン・パイ」。見始めてすぐに船はかなり揺れ始める。
1時間も経たないうちに状況が厳しくなり、「ちょっと前ゴメンね〜」と皆の前を横切り、颯爽と下に降りてベッドに向かう。早くもダウン。どうしたアジア代表。
こうなったら、もう起き上がれない。
沈没するんじゃないかと思うほど揺れ、船は傾く。
加入している海外保険はこの場合は適用するのか、などと考える。
船はその後、ノンストップで進み約36時間後の翌々日の朝、無事にコロンビアのカルタヘナに到着。
こうして5泊6日の船上生活が終了。皆から「昨日はどこにいたんだ?」と質問攻めになる。
カルタヘナは旧市街が美しい観光地。歩き回るも、船の揺れの影響からか足元がおぼつかない。
千鳥足で旧市街を歩く。カルタヘナは35℃。汗をかき、日焼けした肌が黒光りする。
そんな中米から南米への移動の思い出。遂に旅は約6ヶ月目にして、初の南米へ。
それでは、また。
◎メキシコの思い出 – 1 min ムービーはこちら
【the world at 7a.m.】1分間ムービー |メキシコ編
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