【スペイン】アリンス|ピレネー山脈で過ごす週末と「火祭り」

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I’m in Kigali, Rwanda.

 


 

こんにちは。

 

アフリカの旅もルワンダまで来ました。

タンザニア・ダルエスサラームからのバスがハプニング続きで、予定の2日遅れてルワンダに到着。

3日ぶりに浴びたシャワーは最高でした。

 

今回は、だいぶ前の6月末の話になってしまうのですが、スペイン・バルセロナに滞在した際に参加したお祭りについて。
3ヶ月弱ヨーロッパを旅した中でも、特に印象に残った出来事となりました。

興味を持った方はぜひ来年以降参加いただければ。

 

まずはヨーロッパ入りするアメリカ・ニューヨークの思い出から。

 



 

予約していた便が突然の欠航となり、ニューヨーク滞在が1日延びる。ノルウェージャン・エアラインから空港近くのヒルトンホテルを充てがわれ、夜中に到着。そこから深夜3時過ぎまで振替便の交渉を電話で行う。

 

せっかくの広い部屋だったが満喫することはできず。

 

長い交渉の末、翌日の午後の便を確保し、ようやくポルトガル・リスボンに入国。自身6年ぶりのヨーロッパとなった。

 

リスボンでは、オーストラリア・メルボルン時代のバイト仲間のマリアにお世話になる。約1年振りとなった彼女との再会。久しぶりに会った彼女は地元リスボンに戻り、忙しそうに働いていた。

 

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バイト仲間の中でも特に仲が良く、よく勤務中に暇を見つけては色々お喋りしていた彼女。
自分のオーストラリア後の旅についても、プランやルートを沢山話していたので、久しぶりに会った彼女からは「あの時話していた夢を本当に実現させたのね!」と第一声。

 

そんな風に言われると何だか照れくさいが、今までの旅について話すと彼女は自分のことのように表情豊かに楽しんでくれる。

 

ちなみに、そんな思い出溢れるバイト先のカフェはある日まさかの閉店。その時のドタバタについては下記より。まさかそんな結末になるとは思っていなかった。

 

【ワーホリ】サヨナラ、メルボルン。
突然のバイト先の閉店により、メルボルンからブリスベンに移動してきて1週間が経ちました。朝晩1ケタ代の極寒から、毎日25℃の世界にやってきました。ブリスベンはオーストラリアの中でも一番、気候的に住みやすいと言われる理由が分かりました。

 

そんなリスボンでは、彼女のおばあちゃんの家に泊まらせてもらう。おばあちゃんは英語が喋れないが、ジェスチャーと笑顔でのコミュニケーションにより、束の間の”2人暮らし”は何一つ不自由無かった。

 

サッカーが好きだと察知してくれ、食後はテレビをW杯のハイライト番組に変えてくれる。ポルトガル語でおばあちゃんを意味する”アボ”と呼ぶと、顔をクシャッとさせ笑ってくれる。

 

最終夜にはマリアの両親も集まって5人で夕食。”アボ”が沢山の手料理を作ってくれ、赤ワインのボトルが次々と空になる、笑いが絶えない夜だった。

 

その時に食卓でアボと2人で記念写真を撮った。まるで本当の孫のようにアボが満面の笑みで自分と頬をくっつけた写真。その写真を後日マリアが送ってくれた時には「この2人の関係は何なの?笑」と苦笑するほど、チャーミングだった。

 

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そんな楽しかったリスボンからバルセロナへは飛行機で移動。ヨーロッパ内では節約のためバスだけでの移動を計画していたが、この時はフライトの方が安かった。

 

バルセロナではカウチサーフィンでマックスというローカル男性にお世話になる。真夜中の到着にも関わらず、空港まで車で迎えに来てくれた。

 

彼に宿泊についてメッセージを送った際の返信が

 

「週末はサン・フアン祭に行こうと思っているんだ。僕のバンで寝泊まりしながら行くんだけど、もしよかったら一緒に行く?」

 

というものだった。

その祭りも初めて聞いたが、何だか楽しそうな気がし、すぐに同行する旨のメッセージを送った。

 

翌日金曜日は昼過ぎまでバルセロナ市内を1人で観光。サグラダ・ファミリアなどの観光スポットを周り、家に帰る。

 

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夕方に支度を済まし、家を出発。アンドラ国境に近いピレネー山脈の町へ向かう。彼の友人のオルガと、同じくカウチサーフィンでマックスの家に宿泊しているカリフォリニアガール、そしてライドシェア(ブラブラカー)で同乗するフランス人カップル、そして自分の6人。

 

車に乗り込むと彼のバン内の工夫に驚く。マックスによるDIYで車の内装は改造され、キッチンスペースや収納棚、夜にはパズルのように角材を組み合わせるとベッドが2つも現れる。

 

初日はバルセロナから5時間ほど掛けて山間の静かな村へ。フランス人カップルはこの村の山頂にあるBBQ場で仲間らと現地集合し、キャンプをするそうだ。

 

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もう夜遅いこともあり、お言葉に甘えて自分たちもそのキャンプ場に向かい、山頂近くまで車を進めた。しかし、真っ暗の中、探しても探しても人の気配は感じられず。話し声も聞こえない。フランス人カップルが連絡を取ろうにも電波も入らず、結局山頂の原っぱに駐車し夜を過ごす。

 

起きて朝食を作り、アウトドアチェアを並べて皆で朝ごはん。昨夜は既に真っ暗だったので気付かなかったが、景色が素晴らしい。

 

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そんなロケーションなので食後は周辺を4人でハイキングをすることに。数時間ほど自然を楽しむ。

 

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車に戻ると、自分達が寝泊まりしていた昨夜から滞在していたその敷地は個人のものだった。数人のおじいさんたちが週末を楽しんでいるようで、和気あいあいと食事をしている。

 

無断で利用していたことを怒るどころか、ご飯をおすそ分けしてくれ、お酒まで飲ませてくれる。アニスの匂いが強いお酒はアルコール度数が強く飲みづらかったが、おじいさん達が笑顔でどんどん注いでくるので飲みまくる。こうなったら断れない。

 

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町を後にし、今回のバントリップの目的である「サン・フアン」に参加するためにアリンスという村へ向かう。山々を眺めながら、マックスとお喋りをする。

 

彼は世界中を旅し、以前はアフリカでボランティアをしていたそうだ。そこで今回一緒に来ているオルガとも出会ったとのこと。
オルガはアフリカの病院や施設などで、ピエロとなり子どもたちを元気づけていたそうだ。

 

★そもそも、サン・フアン祭りとは

 

サン・フアンの火祭りの起源は、キリスト教化する前のヨーロッパで行われていた夏至祭。1日で最も夜が短かくなるこの日は悪霊を追い払い、善良な霊を引き寄せる絶好の日であるという迷信が結びつき魔法の夜であると考えられました。

ヨーロッパにキリスト教が広まると、夏至の日を境に昼の時間が短くなるので太陽を『励ます』ために焚いたかがり火は、聖ヨハネの父ザカリアが息子の誕生を知らせるために焚いた火であると新しい意味が付けられました。

サン・フアンの夜(祭り)は6月23日から24日を指しますが、夏至は年によって異なり6月21日もしくは22日。

 

引用:https://otraspain.com/san-juan-2793

 

「火祭り」とも呼ばれるこのお祭り。もちろん、バルセロナ市内でもそのお祭りを楽しめるが、このアリンスという村にまでわざわざ訪れる理由はそのお祭りの内容。

 

ここでは大木を担いで歩き、火をつけた後にその松明を持って歩く。こんな体験は他の町できないと、マックスとオルガは過去に何度もバルセロナからこの村まで来ている。

 

村には夕方に到着。多くの人々で溢れている。中心部にあるパブでビールを飲んで休憩。歩いて10分で回れてしまうくらい本当に小さな村だ。アリンスは隣国アンゴラ、フランスにとても近い。

 

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バルセロナ近郊というよりはフランスのすぐそば。

 

松明は全員が持てる訳ではなく、チケットを並び事前に買わなくてはならない。2人が、せっかくだからと長蛇の列に並んでくれる。売り切れギリギリで4人分のチケットを購入することができた。

 

松明のサイズは大と小がある。大サイズのチケットが完売してしまい、大が1つのみであった。マックスが譲ってくれ、自分に大サイズのチケットをくれる。

 

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行進の出発まではまだ時間がある。村を散策した後、車に戻り夕食。火の粉が飛んでくるので長袖に着替え、いよいよ広場に向かう。

 

子どもたちが爆竹に火をつけ、強烈な爆発音が時折村に轟く。

広場には人が溢れている。行進の参加者と見学者で、小さな村はすし詰め状態。気付けば夕方からこの村にいるが日本人どころか、アジア人を1人も見掛けなかった。海外からの観光客自体も少なそうだ。

 

マックスに聞くと、この祭りに来るのは殆どが地元の人かカタルーニャ地方の人であるとのこと。そんなコアな祭りに来れて、しかも松明を持てるなんてお前はラッキーだぞと言われる。確かにその通りだ。

 

実際、松明を購入する際に自分たちの少し後ろに並んでいた女性が完売で購入することができず、ショックで号泣していた。そのくらい人々には人気で大切なお祭りなのだろう。

 

たまたま道端でお喋りしたファミリーも地元の人々だった。日本から来て、しかもこの後1大イベントである松明を持つ役であるということを伝えると、とても喜んでくれた。あと、娘さんがとても可愛かった。

 

予定を少し遅れ、21時半頃に広場を出発。村から少し離れた丘へ向かう。歩くスピードはゆっくりだ。道路脇にいる多くの見物客が手を振り、応援してくれる。

 

30分ほど歩き、丘の上に到着。お祭りの実行委員が注意事項や流れを説明しと後、代表者とともに皆でお祈り。

 

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そして持っていた大木に火をつけていく。その様子を見ていると、火の持つパワー・神秘性に圧倒される。キャンプファイヤーなどの焚き火でさえも感じるが、ずっと見ていられるようなその不思議な力と、心に流れる心地よい平穏な感覚。

 

火を焚べ、松明とともに歩き、そしてその火が一堂に会するというこの行動・内容が、儀式のような神秘性と人々を惹き付ける力を持っているのだろう。

 

人達が徐々に火をつけていき、丘を下っていく。自分たちもようやく順番が回ってきて火をつけ、村へ歩を進める。松明は結構な重さがある。肩で担ぐようにして足元を注意しながら歩く。前後の人に注意しながら歩き、広場に戻る。

 

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広場に用意されていた更に高い大木の元に、戻った人から自分の松明を置いていく。眩しいほどの明るさで離れていても熱さを感じる。

 

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火柱はどんどん高くなっていく。更に遠い山まで行っていた人たちが村に帰ってくる。その姿を拍手で迎える。この人々は選ばれた経験者たち。自分たちのように数十分でなく、数時間も大木を担ぎ山を登り、下山してくる。

 

その後は、広場に出来たステージで朝までライブがあり、皆で踊り、酒を飲む。もう真夜中だが老若男女で広場は溢れている。サクっと格好良く踊れてしまうのがスペイン人らしさか。

 

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花火も打ち上がり、雰囲気は最高潮。持ってきていた缶ビールを開け、1年に1度だけの時間をマックスたちと楽しんだ。

 

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翌日はアリンスの山をハイキング。山頂で昼食をとり、寝不足なのでゆっくり休憩。村にある「魔女の塔」と呼ばれる塔に行ったり、川で寛いだ後、5時間ほど掛けてバルセロナの街に帰った。

 

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毎年夏至の日に行われているこのお祭り。

同時期にスペインを旅行されるのであれば是非参加してみては。

 

バルセロナからかなり遠いですが、このアリンスで参加されることもオススメです。緑豊かで美しいこの村で過ごす時間は、このお祭りが持つ神秘性、伝統を強く感じられるかと。

 

それでは、また。

 

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★「お祭り」に参加した別の思い出

 

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