I’m in Da Nang, Vietnam.
旅も318日目。ベトナムは10日目になりました。
現在はダナンに滞在しており、次は鉄道を使ってフエへ移動します。
さて、今回は先週3泊させてもらったダラット近郊の村での思い出について。
今回のベトナムの旅では「カウチサーフィン」を多く使って旅をしています。
●カウチサーフィンとは:>>知らない方へ
簡単に説明すると、無料でローカルの人の家に滞在できるサービス。『airbnbの無料版』なんて言われたりしますが、airbnbがロケーション等を重視して滞在場所を決める「ホテル」のイメージであるのと異なり、お金が発生せず、ローカルの人とのコミュニケーションを目的としている。どちらかと言うと「ホームステイ」に近い。
今までヨーロッパ、モンゴル、ジャマイカ、イスラエル等10ヶ国以上でこのカウチサーフィンで旅をしてきました。
ホーチミンでも現地の人の家に2泊させてもらいました。
年齢も僕と近い彼の家は、ホーチミン中心街からは約10km離れており、賑やかながらも観光客も英語の看板も無いローカルなエリア。
そんな彼に連れて行ってもらった彼お気に入りのお店で食べたご飯は本当に美味しく、そして中心街に比べて遥かに安い値段でした。
そして、次に移動したダラットでもカウチサーフィンで宿泊。
ダラットは高原都市で夏でも涼しく、ベトナムでも有名な観光地の1つです。
今回宿泊させてもらったのは、そのダラットからバスとタクシーを乗り継ぎ、1時間半離れた村にあるお家。
僕の1つ歳下の女の子 (Ly Ly) がお姉さんと一緒に実家でカフェを経営しているお家でした。
周りには街灯も食堂もなく、ただひたすらコーヒー畑と野菜畑が目の前に広がる。
コーヒーの木。このエリアはベトナムでも有名なコーヒーの産地。
そんな中、到着してビックリ。オシャレな外観とたくさんの植物に囲まれた店内はまるで日本にあるカフェのよう。
以前からカフェをオープンするのが夢だった彼女は、昔から「どんなカフェにしたいか」のアイデアを集めており、それを形にしたそうです。
田舎の中でポツンと存在するこのカフェの居心地が本当に良く、テラス席からのどかな景色を眺めて読書をしたり、日記を書いたりしてのんびり過ごす。ホーチミンの喧騒とは打って変わった雰囲気がすぐに気に入る。
朝は5時過ぎに起きて朝日を見に散歩。家に戻ると、帰りを待っていたLy Lyがコーヒーを淹れてくれ、1日が始まる。ベトナムコーヒー独特のどろっとした、濃く香りが強いコーヒー。
日中は彼女の運転でバイクに2人乗りし、お気に入りの場所に連れていってもらう。
ガイドブックにも、google mapにも載っていない絶景ポイントで写真を撮り、夜は家族皆で一緒にご飯。
英語が全く話せないお父さんに「乾杯」と「ありがとう」のベトナム語を連呼し、2人で30度くらい(であろう)の地元の強いお酒を一気飲み。
10杯以上飲んだ頃には、ベトナム語とボディランゲージで「お前、顔が赤くなってるぞ」と言われ、「お父さんもね!」とボディランゲージで返すと、意味を分かってくれたのか爆笑。
左隣に座るお父さんはひたすら空いたグラスにお酒を注いでくれ、右隣に座るお兄さんがご飯をよそい、生春巻きを代わりに巻いてくるという、まさに至れり尽くせり。
そんな素敵で温かいお家は、当初2泊の滞在予定だったのですが、余りにも楽しすぎて1泊の延長をお願いしたところ、快く了承してくれました。
最終夜に頑張って覚えたベトナム語でお父さんに、「私はベトナムに住みたい。あなたは私のベトナムのお父さんです。」と伝えると、両目の端にたくさんの皺を作り握手してくれる。
朝はお父さんと2人でのお茶タイムが日課。
家族皆に「いつでも帰っておいでね!」と、言われてお別れ。
バックパックにはお土産にと貰ったコーヒー豆が、手首には彼女と彼女のお母さんがプレゼントしてくれたブレスレットを着けて。
カウチサーフィンで出逢えた、素敵な家族と場所の思い出。早くもこの旅のハイライトになりそうです。
皆さんもダラットに行く機会があったら、是非そんな「Home Cafe」に寄ってみて下さい。
彼女が淹れてくれる地元の豆を使ったベトナムコーヒーを飲みながら、静かな景色を眺めてぼんやりする日々も最高です。
彼女の淹れるコーヒーは、そんな家族の温かさと彼女の優しい人柄を表す味でした。
それでは、また。
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